
Edward Weston
エドワード・ウエストン
写真は眼、直観力と知性によって生み出されるものです。
眼や直観力に関してエドワード・ウェストンの右に出る写真家はいないでしょう。
ウェストンは1920年に写真を始め、まもなく彼独特の作風が評価され、17歳ですでにシカゴ美術館に作品が展示されるなど、1920年代前半にはすでに成功を収めていました。
1930年ごろまでには、つまり45歳になったころには、一連の作品を発表し、世界や生命に対する我々の認知を覆してしまうような作品を生み出しています。
それはまるで、毎日の生活のなんでもないことでも、ウェストンにとっては「生きる彫刻」のように形を変え、生命を表現する手段となってしまうようです。
彼の作品に見られる生気に満ちた活気ある力は、こうした深いところに到達した結果といえるでしょう。
こうあるべきという常識的な思い込みから自分の眼を解放し、あるがままにその意味を読み取るというウェストンならではの境地です。
左の写真はウェストンの息子ニールのヌードです。それは決して思わせぶりな比喩ではなく、あくまでも事実を述べているのです。
少年の皮膚は石膏の彫刻やブロンズ像や桃の表皮には見えません。少年の体は石の円柱や革製の酒袋、根野菜には決して見えません。
驚くほど美しいこの作品は、我々がすでに知っていると思い込んでいたものをこれほどまでに正確に描写しているという点で実に驚異的です。
構図だけを見てもそれは非常に雄弁な作品です。
身体の右側の側面は美しいラインを描いています。
このラインは少年の肉体が画面いっぱいに撮影されていることでさらに効果的で、画面の端の直線との対比によってそのうねりが強調されています。
