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フォト・セレクション

エリオット・アーウィットのことば・名言集


エリオット・アーウィットのことば・名言集
私にとって写真とは観察の芸術だ。ありふれた場所で何かおもしろいものを発見することだ。自分が「何を」見ているかというのはあまり関係ない。それを「どのように」見ているか、がすべてである。
写真のクオリティとは、黒の深みとか階調がどうだとか、そういうことではない。それはクオリティのようなものだがクオリティではない。ロバート・フランクの写真はプリントが雑だという人がいる。階調が正しくないとかなんとか、そういうことらしいが、クオリティという意味ではアンセル・アダムスの写真よりもはるかに優れている。アンセル・アダムス的写真のクオリティとは、まあ言ってみれば、基本的にポストカードのクオリティだ。ところがロバート・フランクのクオリティは、自分は何者か、何を考えているかに関係している。プリント上の空と地面の砂の階調は狂っていてどこかアンバランスだ。けれど彼は意図的にそうしているのだ。
写真集を作るのは実に特殊な作業である。それは自分の最高の写真を集めて並べることではない。それはまた、繰り返しにならないように、流れるように、そして一冊の本として意味を成すように自分の作品を編集して提示することでもある。
[写真家に必要なもの] 創造力、自分のスタイル、品格、機知、そして技術。[加えてフォトジャーナリストに必要なのは] 勇気、スタミナ、ずる賢さ、そして運。
写真とは非常にシンプルな行為だ。そこには何の秘密もない。学校なんてくそのかたまりみたいなもの。必要なのは学んだことを実践、応用することだ。私が絶対的に確信していることがある。それは、なんとかうまくやっていこうとしたら大切なのは撮り続けるということ。それで金が稼げるかどうかは関係ない。やり続けることだ。なぜならやり続けるに従って何かが起こり始めるから。
私は風景写真が嫌いだ。好きなのは人間、それとプラスチックの造花とか。
ただ「見る」ということなんだ。少なくとも写真に関して心がけていることは。 見えているのか、いないのか。それ以外は学校で教えてもらえる。現像のやり方なんて誰でも学べる。見たものをどうやって写真にオーガナイズするかというだけなんだから。
家でのんびり座っていても何も起きない。私はいつもカメラを持ち歩くことにしている。おもしろそうなことが起きたらそのときにさっと撮るだけだ。
(「デジタル写真の爆発的普及についてどう思いますか?」と聞かれて) 爆発的に増えるのは好きじゃないね。徐々に進化していくのなら構わないが。しかしデジタル写真によって男も女も、子どもも、チンパンジーも、誰もがにわか写真家になり、その結果写真全体の質が硬直してきている。
(「仕事上でフォトショップを使いますか?」と聞かれて) フォトショップはいろんな面で役に立つが、写真を改造するために使われるべきものではない。私のアシスタントやエージェンシーは、必要なのだが私の脳みそには複雑すぎるフォトショップの作業を私に代わってやってくれる。
写真は見られるべきものだ。語られるものではない。
写真を勉強するな。ただ撮れ。
カメラを持って外に出て行くときは、大きなポケットのある上着を着ていけよ。「たくさんの」大きなポケットがついたやつを。
私が好むのはシンプルなもの、時代を超えて残る真の美しさ、そして人生を楽しくするようなちょっとしたウィットや、柔軟に良いとこ取りをする折衷主義だ。
もっとも楽しいのは愛する人たち、子どもも大人もみんなに囲まれて時を過ごすことだ。そして一年に一度はみんなで集まってきちんとした家族写真を撮る。
私は常にアマチュア・カメラマンでいることだろう。
私は同時代の写真家たちのように真面目ではない。つまり、私は真面目でないことに関して真剣なのだ。
絵になるものなんてどこにでも見つかる。ただ単にそれを見つけて写真にオーガナイズするだけの問題だ。自分の周囲に気を配り、そこで繰り広げられている人間愛や人間喜劇に関心を持てばいいだけのことさ。


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