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フォト・セレクション

リー・フリードランダーのことば・名言集


リー・フリードランダーのことば・名言集
私の作品を見た人がさまざまな印象を受けるということに魅了される。私は前もって熟慮するタイプの写真家ではない。撮りたい光景に出会ったら、さっとものにする。機会があれば、私はいつだって外に出て写真を撮りたいと思う。撮るものを探しに行く必要はない。材料はそこらじゅうに転がっている。外に出れば、撮ってくれとばかりに向こうが君を見つめている。
人が自分の周囲や自分自身を見つめるのは、自分に対する興味のためだろう。この探求は個人的に生まれるものであり、それが私が写真を撮る理由であり動機だ。カメラは周囲のものを水面に映す水たまりではないし、写真は鏡と同じというわけではない、壁にかけられ訳のわからない言葉で語りかけてくる鏡とは違うのだ。写真を撮る瞬間、証拠は提示され、パズルはぴたりと合わさる。非常にシンプルで完璧な瞬間だ。心の指がこのばかげた機械のシャッターボタンを押す。それは時間を止める。あごのようなシャッターで囲い込んだものを、いつしか色あせ、しみができるであろうものを捕らえて逃がさないのだ。
天気のいい日、ヴァーノンおじさんに車(ハドソン)の横にちょっと立ってもらって、それでおじさんと車を撮った。他にもメアリおばさんの洗濯物とか、犬のボー・ジャックが垣根におしっこしているところとか、ベゴニアの植木鉢がポーチに並んでいるのとか、78本の木だとか、車庫の前に何百万と敷かれている小石だとか、そういうものを撮った。なんでも受け入れる懐の深い道具だよ、写真というのは。
私はずっと写真家になりたかった。写真というものに魅せられていたんだ。しかしこれほど面白いものだとは夢にも思わなかった。こんなに捕らえどころがないとは思ってもみなかったし、もっとありふれたものだと思っていた。


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