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ポール・ストランドのことば・名言集


ポール・ストランドのことば・名言集
アートの材料は自分のなかにあるのではなく、想像力の産物でもない。それはアーティストの周囲の世界にあるのだ。ピカソやセザンヌ、ヴァン・ゴッホの絵に生命を与える要素は、画家と現実世界の間の関係性である。アート作品が現実世界のなかで新たな生き生きとした力となり、人間の経験を広げたり別の形に変化させることができるかどうかは、アーティストがこの世界をどう見て、それをアートとしてどのように翻訳したかにかかっている。アーティストの世界は無限だ。アーティストは自分の近所だろうが遥か遠くだろうがどこにでも世界を見つけられる。世界は常にアーティストのそばにある。
周囲を見渡してみなさい、目の前の世界を。もしあなたが生きているなら、世界はあなたに何らかの意味を持っているだろう。そしてもし写真に関心を持ち、撮影の仕方を知っているのなら、きっとその意味を写真に撮ってみたくなるはずだ。もしあなたが世界と自分の間に他人のビジョンを介在させているのなら、つまり自分のビジョンを持っていないなら、極めてありふれた価値のないものしか得られないだろう。絵葉書のような表面的な写真しか撮れないだろう。
いつ撮るかという決定、つまり実際にシャッターを切る瞬間は、外的要因によってコントロールされますが、また一方で写真家の頭脳と心から起きることもあります。写真は写真家の世界観でありその表現であり、彼の価値観や信念でもあるのです。
客観性は写真のまさに本質である。それは写真に貢献しているが、同時に制限もしている。
率直さは見る力の強さと同じで、生きた表現の必要条件です。それは目の前のものへの心からの敬意です。これは撮影上のいかなるトリックも操作も用いずにストレートな撮影方法をとることで成し遂げられるのです。
先日私はマイナー・ホワイトの書いた記事を読んだが、そこには写真家になるには20年間を要すると書かれていた。ちょっとそれは大げさではないかと思う。私なら、自分の経験からいっても、少なくとも8年か9年は必要だというだろう。しかしピアノやバイオリンを習得するほど長い期間は必要ない。もし20年もかかるなら写真家になることなど忘れてしまうほうがましだ!


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